私たちも医師と同じようにいわゆる「問診」を行うことがあります。
お病気の状況や悩みをお聞きするだけではなく、お話ししている患者さんの表情や声のトーンなど様々な点に意識しながらお話をします。
と言うと緊張されてしまうかも知れませんが、大きなポイントとなるお病気や悩みの話だけが重要じゃありませんよ。
聞く、話す、質問、思い出す、関係が無いと思う事に鍵があることも
お病気の状態や悩まれている部分のお話はとても大切ですが、実際にはもっと重要だと思うことが私たち医療者に共有されていないかも知れません。
これは、患者さんが言わないからダメだと簡単に言えるものではなく、我々医療者がしっかりお聞きすることが大切だと思っています。
なんて言うととても堅苦しいのですが、重要だと思われるものは実際には患者さんであるあなたには「なんてことのない話し」だったりするんです。
パッと良い例が浮かばないのでお許しいただきたいのですが…(笑)
とにかく、昨日こんなことがあってねとか、こんな趣味をやるためにこの駅で降りてこの道を通って行くとか、最近はこんな食べ物にハマっているとか、こんな音楽を聴いているのとか、とにかく何でもない話を話してみてください。
治療中の世間話的にでも良いんです。
「なんてことのない日常」にこそ、悩みの解決のヒントや痛みの原因があったりします。
これは、単純に「稀に」ではなく良くある話です。
患者さんであるあなたも話すことでハッと気づく事もあるんです。
実際には多くの方がそのポイントで違和感を感じていたりするんですよね。
私もそのヒントや鍵に気づくことで、より明確な治療方針がたてられるので助かります。
何故なら治療は原因究明の部分も多いからです。
私も質問していてコレだなと感じることもありますし、患者さんが自身の状況を第三者的な目線でも把握できるメリットもあります。
困ったら沢山話してみて下さいねって話でした^^